via:MAL
- エジプト鬼滅ってのは政治よりもパイナップルピザよりも大いに議論を巻き起こすんだ
心躍るファンと首を傾げるアンチの間で繰り広げられるアニメ界のバトルロワイヤル
観客席から見てる分には面白いよな!
まずその遅い序盤
鬼滅の魅力にじっくりと引き込まれる…
でもさナマケモノレースみたいに遅いのはどうにかならんのか?
え?爽快感は?
どっか行っちゃったの?
鬼滅!お前のアクションは空気みたいに必要だって理解してくれ!
前シーズンの鬼滅の凄さを覚えてる?
でも今期はなんか脚本が下手くそになって高級ステーキ頼んだらサラダが出てきた感じだ
あと何度も同じストーリーライン使ってるともうタイムループに囚われてる感じだよ
恋はデジャ・ブをアニメで見てるの?
でもビル・マーレイのような魅力は感じられないんだよな
エピソード数についても議論が尽きない
多い方がいいの?
バイキング派とゴージャス一品派の戦いは永遠に続く
で、あのCG魚って何だ?
90年代のゲームから逃げ出したの?
それともニモを探してるのか?
でも鬼滅の魂はまだ生きてる
成長するキャラたち、感動の旅
フィナーレはめちゃくちゃ眩しいぞ
サングラス必須だ
待つ価値は間違いなくあったね
結局、鬼滅の最新シーズンってどこに行っても騒動を巻き起こす友達みたいだよね
でもそれがまた魅力的でついつい戻ってきてしまう
ファンもフラストレーション感じる人も鬼滅を通じて一緒に盛り上がろうぜ!
- ハンガリー旧シーズンのギアチェンジはどこへやった?
今度のは遊郭編の猛ダッシュ感が消えて公園散歩みたいなスローペース
それにアクションと台詞のバランスが狂ってシェイクスピア劇場になっちゃってるし
今シーズンは「Less is More(少ない方が豊かである)」っていう基本ルールを完全に無視してるように見えるんだ
ハンカチからキングサイズの毛布を作ろうとした結果がこれだよ
一度はアニメ界の頂点を極めたufotableが今シーズンでは明るさを失ってる
去年のハードルが高すぎたと言う人もいるけどエベレストに登った後、そこらの丘に満足するかい?
でも全てが悪いわけじゃない
今シーズンも光るスターはいた
甘露寺の流麗なスタイルはセーラームーンを思い出させるし
無一郎と炭治郎の深い繋がりも好き
予想外に活躍した玄弥も要チェックだ
このシーズンの鬼滅の刃はミックスナッツみたいなものだったな
クセのあるやつもいれば美味いやつもいる
次のシーズンには見事な復活を期待する
なんたって深呼吸の後には大きな咆哮が来るんだから
- ななしのフロムさん花火大会見たことある?
最初の一発が空に上がって色鮮やかに爆ぜる瞬間
一発で釘付けになる
次の華麗な爆発が待ちきれないって感じだろ?
だけど15発目、30発目、45発目になるといつクライマックス来るんだって思うよな
何の話?
鬼滅の刃の話だぞ
アニメ界の新星として世間をにぎわせていたが今ではちょっとオーバーヒート気味だ
■各シーズンのあらすじ
1期:熱狂の火花
最初は良い感じだった
上弦の鬼なんていない
変わり者の集団がロープワークを学んで熱狂を巻き起こす
バーガーを頼んだらちょうどいい量のソースがついてきた
乾燥してもいない
グチャグチャになってもいない
2期:熱狂の炎
2期に入ると上弦の鬼と柱が参戦する
バーガーにピリ辛スパイスを加えたようなもんだな
ド派手な熱狂で1期を超えたぞ
皆、釣り餌に引っかかった大物魚みたいにハマってたね
3期:熱狂の煙
そして3期
上弦の鬼二人、柱二人、無惨ジャクソンの過去
頼んだ覚えもない余計な具がゴロゴロのバーガーを想像してくれ
風味が増すかって?
うーん、それどころかもうバーガー自体の味がしねーぞ
■時透VS玉壺
この戦い
本来ならメニューの主役、最高級ステーキのはずだったのに結果的には冷めたフライドポテトの盛り合わせのように感じられた
柱と上弦の鬼の戦いとしては急にお気に入りのバーガー店が潰れたと知らされたような残念さ
■蜜璃の過去
「他の子とは違うんだもん」クラブへようこそ
他の柱の運命の物語と比べて蜜璃の話は落としたバーガーが奇跡的にぴたりと着地するほどのハラハラ感しかない
■分裂鬼
こいつらは豪華なバーガーの中に見つけた素っ気ないパンのスライスみたいに退屈
■今回のベスト「ヒノカミ神楽」
炭治郎が連続で分裂鬼の首を斬る場面だね
完璧に焼けたジューシーなバーガーを一口食べたような満足感だった
効果音は耳に心地よくバーガーの新鮮なレタスがパリッとした音を立てていた
■最終エピソード
バーガーにかぶりついたら肉がないような何もない印象
炭治郎の一撃は待ちに待った爆発的なフレーバーになるはずだったのに味気ないレタスとして幕を閉じた
■禰豆子のハッピーエンド
ピクルス抜きのバーガーを頼んだのにサプライズのピクルスが入っていた
■結論
アニメーションがまだ視覚的に魅了してくれるけど
ど下手なストーリーテリングの負荷は五つ星バーガーに硬くて古いパンがのっかってるようなもんだね
- ななしのフロムさん一家族に一人はいる
バーベキューの場で後ろ宙返りを決めて親戚を驚かせるような個性派のいとこみたいなやつ
アクションが凄まじくて、キャラクターが型破りで、アニメーションは圧巻
だけどそのいとこが何度も何度も同じ技を繰り出してたらだんだん拍手も鳴り止むよね?
そう、それが俺の鬼滅の刃に対する不満の種なんだよ
制作室の奥には「鬼滅の刃」用のチェックリストがあるんじゃないか?
柱に会う、チェック
鬼と戦う、チェック
以下繰り返し
何の話してるかって?
全部さ、全部だよ
このシーズンは同じパターンを何度も繰り返してもう見飽きてしまった感が否応なく出てくる
さてキャラクター分析に移るけど
炭治郎と禰豆子の魅力に抗う者なんていないよな
でもちょっと待ってくれ
彼らのキャラクターの深みっていうのは猛暑の日差しに晒された水たまりほどしかないんだよ
キャラクターの過去話はバトルの盛り上がりをぶち壊すように、言わば母親の突然の訪問みたいにドカンと落ちてくる
しかしアニメーションは別格だね
鮮やかな色彩から詳細な鬼のデザインまで一貫してすげぇよ
ここに関しては文句のつけようがねぇ
音楽もまた素晴らしい
キャラクターテーマは見事で背景音楽も場を盛り上げる
特にOPテーマの「絆の軌跡」は最高だ
でもEDテーマは湿った花火のようにパッとしない
今シーズンの「鬼滅の刃」は素晴らしい映画のつまらない続編みたいなもんさ
遊郭編が放った火花を再現しようと試みてはいるものの同じ煌びやかさや力強さは感じられない
それでも「鬼滅の刃」は異常なほどの賛美を受けてる
だがアニメ界は素晴らしいアニメーションだけで回るわけじゃない
そうだったら「ゴッド・オブ・ハイスクール」なんてのが傑作として讃えられてるはずだ
まぁ鬼滅が料理だとしたら基本はしっかりしてるけど味付けが物足りないんだよ
クオリティの高い絵と良い音楽だけではなんだかんだ言っても隠しきれないね
だが俺たちはまた観に戻ってくるだろう?
炎に引き寄せられる蛾のように
この記事へのコメント
っていうのは絶妙な例えであるな
でも鬼滅ってギャグパートが恐ろしくつまらないんだよな
昔のアニメみたいなテンポの悪いボケとツッコミってスタイルは流石に今の時代厳しいと思うわ
声出して笑えるアニメってやっぱテンポの良さやすっとぼけ感が絶妙だもの
素材がない厳しい条件下で料理を頑張ったのは分かるが、どうしても引き伸ばさなきゃならない裏事情を感じるのは辛いものがあった。
次の柱稽古編もシーズンでくくるほどではないと思うしまた冗長になるのだろうか……もったいない。
ギャグについてはそこまででないとしてもアニメのテンポや演出がクドいのが悪いと思う。
原作はさらっとゆるいコマで描いてるからそこまで滑ってるとまで思わない。