via:MAL
1: テキサス州アーヴィングToHeartがどれだけ好きかを表す数字はこの世に存在しない
空の星や砂浜の砂粒を全部数えようとするようなもので不可能だ
感情を揺さぶるストーリー、惚れ惚れするようなキャラクター、そして高級ワインのように熟成されたアニメーションを備えている
作画は古く見えるかもしれないがそれも魅力のひとつだろう
ヴィンテージワインと同じで年月を重ねるごとに味わい深くなる
キャラクターも多すぎず少なすぎずちょうどいい
キャラクターも多すぎず少なすぎずちょうどいい
そしてこのアニメがもたらす感情移入はまるでジェットコースターのようだった
笑って泣いて狂ったようにスクリーンに向かって叫んだね
というわけで結論を言うとToHeartはあらゆる面で素晴らしい
ピザよりもこのアニメが好きだ
2: ニューヨーク
激しく感情的なアニメを見たあと軽くて明るいものを求めていた
そしてToHeartは願いを叶えてくれた
その可愛らしさと愛らしさはまるで新鮮な空気のようだった
作画はかなり良かったのだが男キャラの目がある種の視力障害に見えることがあって困った
まばたきをしろ!という感じ
音楽は普通
耳を塞いで逃げ出したくなるような音ではない
キャラクターは少なくとも自分を楽しませてくれるには十分な面白さだった
全体的な評価としては10点中8点
かわいくて明るいアニメでドラマを見ずにリラックスして楽しみたい午後にぴったり
3: ブラジル
1つだけはっきりさせておきたいのはこのアニメは決して傑作ではないということだ
ストーリーは陳腐だしアニメーションは90年代そのものだしエンディングは風の強い日のドアのように開きっぱなし
軽くて簡単なものが欲しい気分ならどうぞ!
軽くて簡単なものが欲しい気分ならどうぞ!
ただあまり期待しすぎないように
とはいえ、キャラデザ、OPとEDの曲、サウンドトラック、そしてキャラクターには賛辞を贈りたい
4: アメリカ
ToHeart というタイトルを聞いたとき「また安っぽいハーレムアニメが始まるんだな」と思った
でも意外や意外
今まで見た中で一番のんびりしていてリラックスできる学園アニメだった
主人公のひろ(Hiro)がたくさんの女の子と交流するんだけどよくあるハーレム展開とは違う
彼は口説こうとしているわけではなく友達として助けているんだ
うん、コンセプトがおかしいのはわかってる
「ToHeart」は友情がテーマなんだよ
ハーレムアニメでよく見られる三角関係やドラマとは一線を画している
恋愛も少しは入ってるがそれがメインではない
嫉妬が頭をもたげてきても登場人物たちはそれを平和的に処理する
正直言って普通の高校生がするような反応じゃない
キャラクターデザインは特に顔の造形がポイントだね
服装のディテールも素晴らしい
背景は少し硬いのが気になるがキャラクターがこれだけ可愛ければ問題ない
音楽はそれほど多くない
でもそれがかえってのんびりとした雰囲気を出している
OPとEDのテーマはEDがOPのリミックスに過ぎないとはいえとてもキャッチー
キャラクターはというとみんな気さくで親切なんだけど性格にあまりバリエーションがない
「おとなしい」「積極的」「中間」みたいな感じ
ただ志保だけは悪友とされるだけあって気骨とユーモアがある
でもみんな相性がいいし友情という点ではお互いを補い合っている
でもみんな相性がいいし友情という点ではお互いを補い合っている
ToHeartは最もロマンチックなアニメではないかもしれないがハートはある(ダジャレを我慢できなかった)
友情と人助けをテーマにしたアニメが見たいならToHeartをどうぞ
5: ななしのフロムさん
このアニメをお勧めする理由はいくつかある
1.日常生活や家政学の要素を取り入れた90年代の実験的な学園アニメの好例
2.感情とは何か、感情とはいかに複雑なものかを教えてくれる
3.ハーレムアニメはファンサービスなしでも楽しめる
4.ストーリー全体がイソップ寓話の教訓のようで困難な状況でも一人ではないと学べる
5.和田薫のOSTが美しく感動的である
スローペースな感動ストーリーが好きな人にはおすすめ
ただ納得のいく結末を迎えるにはもう少しエピソードがあればと思う
6: ななしのフロムさん
ToHeartは胸躍るスリラーや涙を誘うドラマではない
単純に、そう、単純に......いいアニメなんだ
実はこのアニメ、こみっくパーティーを見てから偶然知ったのだがうっかりToHeart 2から始めてしまった
だからやっとオリジナルを見ることができたときあまり期待していなかった
しかしなんと続編とは別物だった!!
2が強引な感じがしたのに対しToHeartは自然でのんびりとした恋愛を描いている
ストーリーもそれほど変わらないしテーマ(ハーレム系高校生の恋愛)もCLANNAD、Kanon、ラムネなど多くのアニメで共通するものがある
高校生のハーレム恋愛というテーマは珍しいものではないがToHeartはこのジャンルに独自の切り口で挑んでいるのが特徴だ
ストーリーはエピソード形式だから恋愛の発展はあまり期待できない
でもそれはそれでいい
どちらかというと日常を描いたアニメだから
学園ラブコメビジュアルノベルが原作で複数の女性と交流する男主人公が登場するためハーレムものと勘違いされることがあるのだろう
ToHeartはあくまでも日常を切り取った作品
それ以上でもそれ以下でもない
その中でこのアニメのエピソード的な性質はうまく機能している
「リアルな」恋愛展開がないこともこのレンズを通して見れば大きな欠点とはならない
アニメの良さを本当に理解するには日常を描いたアニメとしてアプローチする必要がある
この点でCLANNADや他の類似アニメよりもARIAを思い出した
水彩画のような静止画を効果的に使った背景美術は時にとても美しい
最近のアニメと比べるとアニメーションは古く感じるかもしれない
それでもリアルな質感を持っている
音楽も日常系というテーマにぴったりでとても落ち着いたものだ
OPとEDの曲は特別なものではないが聴いていて心地よい
ToHeartの登場人物はマルチを除いて特に印象に残らない
藤田浩之はいい奴だし神岸あかりは優しい女の子
幼い頃からの親友であり隣人でもある二人の絆は実にほほえましい
他の女性キャラクターはというと大体ただの友達
ちょっとだけ恋愛感情が芽生えるかもしれないがほとんどはひろゆきとあかりが中心になる
ちょっとだけ恋愛感情が芽生えるかもしれないがほとんどはひろゆきとあかりが中心になる
サブキャラは特別な存在ではないけれどうっとうしい存在でもない
ただ、なんとなく......そこにいる
でもこれでいいと思う
ToHeartは画期的なことをやろうとしているわけではないのだから
単純にいいアニメであろうとしているだけだ
最大の魅力はそのゆったりとした気楽な雰囲気
ラブ★コンや僕等がいたのような手に汗握る恋愛ドラマを求める人には向かないがAriaファンにはたまらないかもしれない(ヒロインの名前が2人とも「あかり」だし)
心が暖かくなるようなものを求めているのならToHeartを試してみてほしい
心を揺さぶることはないだろうがほんの少し幸せを与えてくれるかもしれない
そう、ただ...いいアニメなんだ
7: ななしのフロムさん
ToHeartは高校を舞台にした恋愛シミュレーションのようなもの
本題に入る前に女の子と一緒に下働きをすることを強いられる
本題に入る前に女の子と一緒に下働きをすることを強いられる
このテンポの悪さを乗り切るには濃いめのコーヒーが必要だろう
それでもToHeartはこのジャンルに一石を投じた
HMX-12マルチというキャラクターが登場したことで後の高校生ドラマアニメには奇妙でシュールな要素が加えられるようになった
今のアニメの高校に幽霊少女や悪魔ハンターが登場するのはToHeartのおかげ
今のアニメの高校に幽霊少女や悪魔ハンターが登場するのはToHeartのおかげ
さらにこの作品から同人誌を作るアニメも生まれた
メタな話だね
でも現実を見よう
あかりはかわいいけど普通のお餅のようにつまらない
唯一面白いのは彼女の親友が主人公に告白して(ハーレム状態だから当然だが)あかりに嘘をつくところだ
だがその葛藤さえもミルクトースト的な方法で解決される
だがその葛藤さえもミルクトースト的な方法で解決される
リスクを取りたいが現状を打破することを恐れているようだ
ToHeartの評価は4/10
影響力はあったかもしれないがそれほど褒める作品ではない
8: ななしのフロムさん
いやはや、ハーレムというジャンルはなんなのだろうね
あれは平凡な男を巡って美女が争うビュッフェを見ているようなものだ
でもね特に何週間も女性と会っていない男性には人気のあるフォーマットなんだよ
基本的な方式は簡単
ある男が美女に囲まれる
その全員が自分に惚れておりその中から一人を選び出すというもの
ハーレムアニメとは全負け犬の男性アニメファンの願いをかなえるファンタジー
しかしToHeartはその常識を覆す
主人公の浩之は実はいいヤツなのだ
革命的だろう?
人気者でスポーツ万能で完全な負け組ではない
ショックじゃないか?
彼はハーレムというジャンルに古くから存在するドラゴンを倒しハンサムな騎士に夕日の中に連れ去られようと必死な少女の一人を救い出すことに成功する
しかしあまり興奮しないでほしい
彼はまだ少し変わり者なのだから
ここで重要なのは浩之はよくあるハーレム主人公ではないということだ
完璧なメアリー・スーではなくむしろメアリー・スヌーズと言うべきか
授業中も寝るし忘れっぽいし
他のハーレム主人公より「いい人」であっても作家(あるいは視聴者)のペットにはなりにくいキャラ
時々、浩之の行動は性格にそぐわないことがある
時々、浩之の行動は性格にそぐわないことがある
クラスメートの言い争いを横目に居眠りをしていたかと思うと席を立ち委員長がくじを引くのを手伝ったりする
おやおや?
人間関係の優先順位も問題だ
普段は親しい友人とつるんでいるのにそれを捨てて見ず知らずの他人のために飛びつく
人助けのために友人をないがしろにすることはあり得るだろう
だが友達を無視してでも人を助けるというのは普通は考えにくい
だが友達を無視してでも人を助けるというのは普通は考えにくい
ちょっとひろゆきちゃん(Hiroyuki-chan)に厳しすぎるかな?
確かに矛盾を感じることもあるが簡単に嫌いになれるキャラクターでもない
結局のところ浩之はただの冷静な男なのだ
親近感が湧くのは彼の立場になりたいからではなく彼の幸せな姿を見たいから
親近感が湧くのは彼の立場になりたいからではなく彼の幸せな姿を見たいから
応援したくなるキャラ、それが浩之
他のキャストは赤松健ハーレム作品のお決まりパターンばかり
幼なじみの親友、横柄なツンデレ、負けず嫌いのスポーツ少女、奇妙な金持ち少女、超能力少女、そしてロボットの少女までどれもありきたりで面白味に欠ける
ストーリーは1話完結型で「1人の女の子に1話」というのが基本
登場人物は他のエピソードで簡単なカメオ出演をするがそれ以上発展することはない
メインキャストでさえも未発達に感じることがある
ツンデレの志保はほとんど変化しないように見えるが事態が収束するときに突然成長する
これは悪いツンデレの特徴の1つだ
これは悪いツンデレの特徴の1つだ
親友の雅史は微塵も変わらない
全体としてToHeartは平均より少し上という程度のアニメ
主人公は面白いが他のキャラは独創性に欠け発展性に乏しい
成績の悪い生徒ばかりのアニメの中で学級1位の生徒が活躍するようなアニメと言える
9: レーワルデン(オランダ)
ToHeartは恋愛アニメと銘打っている
しかしロマンスがあるとは月がチーズでできているのと同じくらい信じがたい
しかしロマンスがあるとは月がチーズでできているのと同じくらい信じがたい
登場人物は誰が誰なのか思い出すのも難しい
メインであるはずのあかり、志保、浩之でさえトーストのように淡白な印象だ
絵柄はやや時代遅れかもしれない
だが細部へのこだわりには感心させられる
ストーリー...ストーリーか
まあ一年を通してあかりとひろゆきに起こるとりとめのない出来事の積み重ねと言えるかな
あかりが過去の大切なことを思い出すところから始まるがその話の続きは最後の数話まで待つことになる
それ以外の回は新キャラクター紹介の世界記録を作ろうとしているような感じだ
ToHeartは7/10点
ひどい出来ではないがすぐにでも見返したいアニメでもない
もっと残酷なレビューをお望みの方は私のToHeart 2のレビューをご覧ください
幼児のオムツのように汚いのでご注意を
この記事へのコメント
これがなけりゃAirもクラナドもこの世に存在しないレベル
興味があるならぜひ原作を試してほしい
何言ってんだよ単なるエロゲだ
そんな端的に片付けていいもんじゃないよ
世代的に若干ずれてたけどマルチ知らないのは潜りだった
あの頃のネットの空気感戻ってこないかな…
ハーレムアニメの傑作
でも名作なのよな、このKSS版は
千羽さんのキャラデザと作監で本当に魅力的なキャラ達だった
未だにリマスター化されず、当時の古ぼけた画質のままのBDしか出てないのが不満
自分は一昨年に今更DVDを揃えた馬鹿ですよ(笑)
センチメンタルジャーニーとこのKSS版ToHeart、リマスターしてくんねーかなぁ・・・
よくある話だが、今のもの見てる人がOOに比べて面白くないと言ってるようなものかな
これ以前だと、ゲームもときメモくらいだし、アニメとかも少女漫画の作品が多かったし。
ただあくまで本体はゲームで、アニメ版はあくまでおまけという感じ
アニメ版は放送局によってエンディングが違うため感想も変わってくるね。
しかし名曲はやはりPC版OPのBRAND NEW HEARTだろう
アニメは5話の運動会の話が好き、DVD各巻おまけ映像もよい。
これ原作ゲームとアニメ版がまったく違うんだよ。
原作ゲームは、特にマルチって子のルートが当時のオタの涙腺を絞りまくった感動系で大ブレイクした
でもアニメは原作ストーリーの再現をほぼ一切せず、淡々とした日常アニメに徹してる
原作は(ほぼ)ルートに選んだひとりのヒロインに絞って話を展開してくので、
それを1本のアニメで全員分やったらおかしくなる、って判断だと思う
絵や脚本等は原作者の高橋龍也が入念にチェックしたそうなので、そういう意味でキャラ性は原作との齟齬はほぼ感じない
そしてそれがスターアニメーター千羽由利子の最高の作画で展開する
そんなアニメ化だった。なぜToHeartやマルチが90年代大ブレイクしたかは、原作ゲーやらんと謎のままって感じ
高橋龍也: 現アニメ脚本家(デレマス、刀使ノ巫女とうとう)、当時はこれを当ててエロゲ界・オタ界の巨人(原作メーカーLeafはコミケ最大ジャンルになった)
千羽由利子: 日本のスターアニメーターの一人。これ、コードギアス、プラネテス、旧ベルセルク、鋼鉄天使くるみ等々。
SHIROBAKOのゴスロリ様のモデルではとか5chで噂になった事も(本人ゴスロリとかではないw)
(メイドロボット、魔法使い、格闘家、超能力者、幼なじみ、委員長etc…)
みたいな企画意図だったそう。大ヒットしたせいでまさか後追いが続出して、
この路線がのちのスタンダードになるなんて…って予想外だったって
なので、後世に巨大な影響与えた、ってレビュアーが正解
なにこの、この手の作品によくある平凡なキャラ面子、ってレビュアーは原因と結果が転倒してる
逆だよ、こっから始まったんだよ!