結城友奈は勇者である 第12話「貴方に微笑む」(終):海外の反応


目次
1.
12話レビュー
2.
結城友奈は勇者である』レビュー:全体的なレビュー
3.
『結城友奈は勇者である』を終えて:考察風味

1.12話レビュー


Theron Martin, Dec 25th 2014

11話での感想で、私は美森の行動の動機に関してちょっとした批判をした。だが、感想へのコメントを読んで、最も重要なことを見逃していたことに気づかされた。11話のサブタイトル「情熱」である。勇者部の女の子たちは情熱あふれる本音を言い合っていた。ごまかしのない真実の想いを語っていたのだ。改めて前後関係を観直すと、美森の分別を失った論理は、実はよく意味を成している。友達を苦しませたくない想いは熱情的だが、一方で状況がどんなに絶望しているのかを彼女は理解していた。希望がない世界、それも成果の見込みもないところで苦しみだけが永遠に続く。死という選択肢は苦しみに勝るように思えたのだろう。

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話の前半は、美森の断固たる絶望の視点が強化されていき、友奈と直接対面する時に心情を吐き出す。何もかも忘れてしまうなら、友達である内に死んだほうがましだ、と。当然、友奈は美森を止めるために全力の「情熱」でぶつかり、美森を正気に戻す。顔にパンチを食らわせ、涙と抱擁の混じる、少年少女漫画的な王道の説得を友奈はする。もちろん、大きな問題がまだ残っている。神樹様を破壊するために美森がおびき寄せたバーテックスだ。これを止めるために、勇者部全員が力を合わせる。前回、物語の前半に障害を負った者、そして1話から障害を負っている者みんなで頑張らないといけない。


しかし、最大の戦いも前半の10分ほどで終わってしまう。
後半は絶望の戦いに負けず劣らずの希望の展開となる。

満開による身体機能の制限は終わらないということが明らかになってから、視聴者は彼女たちの不自由さは本当にどうにもならないのか、と悩んできたことだろう。それにまた、治るとしたらそれはそれで物語の深刻さが台無しになりはしないか、とも考えたことだろう。
 

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話の後半は、この悩みを解決する最も効果的な演出だったと思う。魔法のように突然回復するのではなく、まるで病気が次第に良くなっていくかのように描かれている。(美森が松葉杖を突いて友奈の病室に向かったところなどは、その後もしばらくは歩くための練習をしたのだろうと想像できる。が、ここら辺の回復速度や園子の回復は少し極端かも知れない。また、英雄的な犠牲となった友奈は一種の緊張病性に陥ったが最終的には回復した。それまで私は、他のメンバーの身体機能回復のための犠牲だと思っていた)


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結果として、彼女たちは勇者ではなくなったけれども、勇者部の完全なハッピーエンドだったと思う。なにより、全員が傷ひとつなく日常に戻れたのだから。
 

ただ、EDを迎えた後もいくつか疑問は残った。例えば、なぜ神樹様は満開による犠牲を取り消す気になったのだろうか。海辺での夏凛の「戦闘データ」という単語から考えると、勇者部のもたらした成果は神樹様が「ご褒美」を与えるほどのものだったのだろう。個人的にはこの点についてもっと明確な描写が欲しかったが、どんな理由があるにせよ、彼女たちを五体満足に戻したことで―神樹様自身の働きを見せてくれたということで―
十分だ。


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お帰り、友奈ちゃん

そして、はっきりしていないことは、その神樹様そのものである。実際の世界を破壊から守っているこの神樹様。いわば勇者たちはこの神樹様の世界に生きているわけだが、後半でも彼女たちはあまり口にすることはなかった。真実は真実、変わってはいないということを仄めかしていただけだ。神樹様の世界がすべてであり、破壊された部分はどうしようもないのだろうか? 繰り返しになるが、個人的にはこの神樹様関連についてなんらかの合理的な説明が欲しかった。最終話の印象を落とすとすれば、このあたりの説明をぼかしていることだろう。


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だが、心に感じ入る視覚的効果は大きなものがあった。バーテックス一掃後、横たわる彼女たちにシャワーのように舞い散る大量の花びら、しかも各個人のモチーフとなる花は前半の大きな仕上げとして最高潮の盛り上がりとなった。他にはいつもの日常に見られる構図―美森と友奈の並置―を当たり前の風景のなかで描いたことだろう。そして、より親密になった勇者部メンバーが一緒に並んで歩く場面もそうである。


戦闘シーンと音楽は最後まで、少しもぐらつくことはなかった。
この部分で同じレベルにある2014年アニメは数少ない。


様々な場面で私達の感情に訴え、強い心の情動を引き起こすので、人によってはティッシュ片手に観ることも必要になるだろう。だが、それらは決してあからさまな感情操作をする表現ではない。


最も重要なのは、このアニメが貫くテーマを最終回で再び描いたことだ。愛の絆、勇者部内の仲間意識、互いの関係性。つながりが見られる最大のシンボルは、話そうとする樹が最初の言葉「お姉ちゃん」と口にするところだ。

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完璧なエンドとは言えないが、それでも総合評価としては2014年アニメのトップランキングを再考するに十分な出来だった。


最後の最後で、「結城友奈の章」と小さく表示されたのは、また同じ世界の物語を観ることができるというスタッフの控え目な提案だろうか? このアニメに関わった想像豊かなスタッフにしては随分と消極的ではあるが、新しい動きがあるまで、私達は静かに見守ることにしよう。

評価:A

 

 

2.『結城友奈は勇者である』レビュー

 

BanjoTheBear Dec 26, 2014 
 

ストーリー 

ゆゆゆ(と以下では省略して使う)は「勇者部」―友奈、東郷、風、樹、夏凛―についての物語である。勇者五箇条の信念の下、彼女たちは行く先に幸せを見つけようとする。

1話の冒頭では、このアニメは日常に特化したものかと思った。しかし、半分を過ぎたところで物語の服をまとい始めたのである。そうした感じは、始まりから終わりまで途切れることなく続き、舞台が確立されていく。


それでも最初の方は楽天的な世界観で、リラックスした姿勢で視聴できる。ところが、そのハッピー・ゴー・ラッキーな世界に徐々に不吉な影が忍び込んで来る。何かが手放され、何かがおかしい、そんな感覚を視聴者に問いかけてくる。それが何なのかを指摘できないままに。

世界観はゆっくりと構築され、次第に激しさを増していくので、登場人物に感情移入する時間はちゃんとある。彼女たちの不安は当然の流れのなかで共感することができる。そしてその不安な気持ちは、終わりに届くまで止まることなく共有され続ける。


不安感をつくりあげていくために、ゆゆゆは単純な語りにならないように試みている。世界のルールはわりと早い段階で提示され、それを友奈たちの観察/動向を通して探っていくので、こちらも観ているだけで大体は把握できるようになっている。日常の幸せパートとダークドラマのパートは背中合わせで進行する。手に入れたい情報は、そのもつれの中で開示されるが、いつも情報は不完全である。情報がストーリーを動かすと言ってもいいだろう。だから、登場人物たちの行動は状況に左右されている感もあるが、最後に手にする真実はゾッとするものであるし、明らかにされるだけの手間は確かにある。

エンディングは大きな論争を引き起こす。主題に基いて言うならば、ゆゆゆというアニメ全体が「友情」を第一にするものなので、友情の力で難題を解決してしまう、ということになる。ただ、友情をダイコトミー(二分法)で考えることは早計だ。誕生会、ビーチ遊び、いつもの部活活動を通して、彼女たちの友情がどれだけ親密なものになっているかがわかってくる。辛い状況も友情を強化するのに役立つ。

だが、その友情エンドはこのアニメの理想なのだろうか? ある程度においてはそうだ。ただし、ゆゆゆの目的は東郷、風、樹、夏凛にあるのではなく、友奈にある。ずっと友奈の人となり、そして言動が中心となっている。友達に大丈夫、と励まして安心させられる人、そういう人を友奈は目指し、他のメンバーも見習って動く。友奈をサポートして道をつくってあげる。

なんといっても、ゆゆゆは友奈の物語だから。


最後の段落として、ゆゆゆで目立つトピックでありながら、うやむやにされてしまった宗教―言い換えれば神樹様についてちょっと述べておきたい。少女たちは神を守るために戦い、それが第一の戦う理由だ。


ゆゆゆの世界では、宗教は自己破壊以外の何ものでもない。救いを求めるとしたら、それは大地に足をつけて生きる人間自身だけである。人を救うのは神ではなく、人。真実を知らなければ神への信念は心の捧げ物になるが、真実を知ってしまえば、逆に憎悪と変貌し得る。しかしまた、救済を人がするとしても、それは信念の方向が変わっただけで、神への祈りと変わりはない。つまり、理性も論理もなく、盲目的に何かを信じる―大丈夫、なんとかなる―ということだ。たとえその結果、死や絶望しか残されていなくとも。「大丈夫」というのは、一步間違えればとんでもなく危険な思想を伴っているかも知れない。が、宗教的なやりとりは本編でも深入りしていないので、これ以上の詮索は止めておこう。

 

アニメーション

ゆゆゆは見た目も美しいアニメだ。

アートスタイルはあちこちで変化に富んでいる。部室、教室、学校、家、外、そして「樹海化」されたバトルフィールドなど。


現実世界は生き生きとしている。照明効果や小物のディテールに至るまでその躍動感は生きている。「別」の世界では、色彩が爆発し目も眩むようなパターン変化がある。バーテックスと、時々は少女たも3Dになることがあるが、浮いた感じは全くない。


友奈たちのデザインは奇をてらわずシンプルである。だが、一度変身すればそのデザインは複雑さを増し、満開による最終フォームともなれば2D3Dがミックスされた極めて美しいディテールが施されている。それらは目で見て楽しめるものである。デザインのなかで、これぞ最高だと叫んで言いたいのは、東郷の使用する車いすである。これが一番凝っている。

 

キャラクター

ゆゆゆのキャラはそれぞれに独立した個性があるだけではなく、お互いに関係し合えるように造形されている。

個人的にだが、彼女たちを見ていると、なんだか本当の友だちのように思えてくるのだ。ジョークや会話は無理をしていないし、からかう時も笑いになるようにしている。遠慮なく言葉を交わしているので、どこまでも自然に感じる。

 

勇者メンバーで最年少。大人しくて優しい女の子。風という姉がいる。そして、タロットカードという変わった趣味を持つ。彼女の力は―歌声を届ける歌手のように―周囲に影響を与えるものだ。なにより、本当の彼女は強い心を持つ。助けられるだけでなく、自分が他の人の助けになりたいと思うようになる。

 

勇者部の部長かつ皆のリーダー。活発で外向的。巨大なブロードソードは彼女の「ユニーク」さを誰にも否定させないぞ、とう意気込み(?)が隠れている。友達を元気づける一方で、心に抱く罪の意識が大きくなり、脆弱な部分を抱えていることがわかる。勇者部のために奔走するが、特に樹のためにトラブルから守る役割をする。女子力。

 

夏凛

よそよそしいが、実は親しみやすい。真面目ぶっているがお茶目である。
「ツンデレ」をいつも貫き通す。

鋭くて美しい二本のサムライソードを手にする時、彼女の個性は輝く。

戦士としての誇りだけでなく、勇者部メンバーとしての自分も大事にしたいと思うようになる。その立場/場所がとても大切なので、勇者部が落ち込んだ雰囲気になって欲しくないと考える。にぼし。

 

東郷

実際に障害を持つ。知的で落ち着いた感じの美人さん。本音の感情をあまり見せない。これが、長距離仕様のライフル銃を武器とする理由のひとつ(!?)かも知れない。車いすに座りきりの彼女であるが、メンバーのことをよく見ている。ウェブデザイナーとしての腕があり、友奈が大親友。本当に大親友である。友奈を救うためなら、想像できる限り何でもするだろう。ぼた餅。

 

友奈

最も興味深いキャラ。とてもフレンドリーで、なせば大抵なんとかなるを地で行く。誰かを助けたいという行動理念で動く。己の両手で届くものの力になりたい気持ちが、彼女の武器を拳にさせている(!?)。諦めない、止めない。友達への愛はとてつもなく大きい。劇中で友奈はこの愛を何度も見せる。

 

キャラクターを自然なものにするには、多様な個性を付加させるだけでなく、アニメのテーマに沿った結びつきとゴールへ向かう一体感が必要となる。樹は長らく失っていた自信を手にして、従属する女の子から自立する女の子になる。風は不屈のリーダーに見えたが、仲間の苦しみをどうすることもできない現実とそれに巻き込んだ自責の念に駆られ、感情が決壊する。だが、弱さを認め、受け入れてくれたのは仲間たちである。夏凛は集団の絆が認められず理解しようとしなかったが、友奈たちの熱心さにほだされ、最後は大赦よりも勇者部を優先するまでになる。東郷は勇者部も神樹様も信じていたが、信じ抜くことの難しさに膝を屈してしまう。


友奈はどうだろう? 最初と最後で劇的な変化を遂げただろうか? おそらく、友奈は友奈のままである。なぜ発展しないのか、それはそのままの友奈でこそ意味があるからだ。前を向いて歩き、苦しくても誰を責めようともしない。例えばそう、友奈は他の4人の目指す目標になっているのだ。自信、安定、親しみやすさ、信頼、そういったものは樹、風、夏凛、東郷が欲するものだ。物語は確かに勇者部を巻き込むものだろう。だがその中心にいるのは友奈なのだ。

 

サウンド

OPは良い。ミステリアスに始まり、複数ボーカル、バイオリン、アコースティックギターで盛り上がる。特にサビはドラムやコーラス風の歌が混ざって、力強く、キャッチーな曲調になる。終わりは高い音調になって、不安感を醸し出して本編に移行する。

 

EDもまたかなり良い。柔らかく、落ち着いた調子で歌う。本編に息苦しさがあっても、この曲でまた上向きになれる。EDは複数のバージョンがあり、転換を迎えるエピソードで使用される。シンプルな歌詞、歌い方、ドラムスだが、終わった後、もう一度聴きたいと思わせる曲である。

 

サントラはもう一言、素晴らしい。

抑えめ、激しい、そしてドラマチックなアレンジ曲は劇中で正しく機能している。アニメでもアニメ外でも聴いてもらいたい珠玉の曲が揃っている。

 

声優さんの演技は全員がいい仕事をしている。

感情的な場面、叫び、抑揚の差異はいたるところで成功している。個人的に内山夕実(風)、長妻樹里(夏凛)、照井春佳(友奈)に大きなエールを送りたい。

 

まとめ

正直に…、正直に言うと、あのエンディングはあまり好きではない。
完全に真逆のエンドを見てみたかった。

 

とはいっても、ゆゆゆはコメディ、ドラマ、悲劇、不安、期待といったものがギッシリ詰まっている。バトルシーケンスも小さなものから大きなものまで見られる。限られた時間のなかでバランスよくまとめたものだと思う。いい体験をさせてもらった。

 

『結城友奈は勇者である』は奇妙な始まり方をして、強烈なエンドを迎えた。ストーリーは練られているし、キャラも豊かで、作画も大変見事だった。まさに結城友奈は勇者である

最終スコア:9/10

 

ここまで読んでくれてありがとう:3

 
3.『結城友奈は勇者である』を終えて


 

スレ主 投稿日 26 Dec 2014

エンディングは議論を呼ぶものだったね。みんな、いろんな解釈をしたことだろう。
自分もいくつか考えたので、雑多ではあるが文字にしておきたい。

 

友奈はまだ戦っている。 

最大多数のコメントのひとつがこれだろう。12話の終わり近く、劇(終わり)のところで友奈がふらついたことが重要な手がかりとなる。おそらく、ここで時間が止まり、友奈は戦いに向かっていたのだろう。戦いを終えて時間が動き始めた時、友奈は戦いによる疲労があった、と推測できる。

 

暗示の手がかり

・他のメンバーと違って友奈の精霊は消えていなかった。
「太陽」との戦いの後、友奈だけ花びらが舞い降りていなかった。


・車いすで部室に戻った時、風に軽く触られただけで痛みを感じた。これは第二話の状況と類似している。最初のバーテックスをパンチで倒した友奈は、風から手を触られて痛がっていた。戦闘での負傷を除けば、身体に痛みを覚える理由はないはずだ。それに友奈は病院で十分な療養を取ってたのだから。


・海岸沿いを背景に、全員で帰宅しながら車いすの友奈を東郷が押しているシーン。友奈が「もう無理だと思っていたんだけどね」と言う。無理とは何を指すのか。昏睡した身体を残して、魂だけで戦っていた、ということだろうか?


・うどんを食べるシーン。一瞬、友奈が驚くような表情をする。ここだけでは、味覚が戻ったかどうか、はっきりとはわからない。友奈の性格を考えれば、もし味覚が戻ったとすると、大喜びしてしかるべきだ。だがその後の表情は、幸福とも安堵ともいえないものだった。むしろ、しょうがないといったような表情に見えた。

ただ、麻痺した脚が回復の途上にあるので、味覚も戻りつつあるという考えもできる。だが、戻りつつあるのなら、一種諦念めいた顔をするのは気になるところだ。(もちろん、うどん以外にも食事をしているが、うどんは勇者部として特別な食べ物だから含むところがあるのかも)その場合、脚は回復するのに、味覚が戻らないのはどうしてなのだろう?


以下、それについて推測してみる。


・劇中にふらついた友奈の表情の変化に注意したい。立ちくらみの寸前、友奈は驚く表情をする。単純な立ちくらみでそんな表情を取るだろうか。劇中にバーテックス侵攻のアラームを聞いたから驚いたのではないだろうか。そして、戦闘の疲労により立ちくらみが起こったのではないだろうか。


・劇中の友奈のセリフは重要だ。勇者が戦い続けられるのは愛する人たちがいるからだと言う。これは困難な戦いを友奈自身が続けるために、自らを鼓舞/確信しているようである。友奈が昏睡状態にあった時、東郷もまた勇者の物語を朗読していたことは大事なポイントである。
 

気がつけば、勇者はひとりぼっちでした。

勇者がひとりぼっちであることを誰も知りませんでした。

ひとりぼっちになっても、それでも勇者は……

それでも勇者は戦うことを諦めませんでした。

諦めない限り、希望が終わることはないからです。


想像してみて欲しい。友奈がひとりで、誰から知られることもなく戦っていることを。それはひとえに愛する友達を守るために戦っているのだ。その友達が自分を応援してくれる限り。

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大好きな皆と一緒なら! 

・友奈が昏睡から目覚めた時、東郷の声も、みんなの声も聞こえていたと言った。
友奈は自分を呼びかける声を聞いていた。

 

結論:結城友奈は勇者である:)

…真面目に考えると、友奈は新しい勇者システムの下で動いている可能性がある。
12話からヒントを拾い集めてみよう。

 

新勇者システム

すべてが終わった今なぜ?

 

いくつかの鍵となる事実を挙げてみよう。


1.
満開の行為による身体機能の欠損は、ずっと続くはずのものだった。そうでなければ、大赦がそのことを隠す必要がないし、勇者の反乱のリスクをわざわざ取ることもないだろう。


2.
最終戦後に勇者の役割を解放させたのは、大赦の予期しない展開が起こったからだ。


3.
つまり、友奈がレオバーテックス「太陽」を倒した時、何らかの急激な変化がそこで起こったに違いない。

 

レオバーテックス―どうやって破壊したのか?

そして友奈に何が起こったのか?

 

私は、友奈が直接レオバーテックスを破壊したと確言はできないと思う。これまでのバーテックスとの戦いを見る限り、「ミタマ」の破壊は容易ではなかった。だから、友奈が触れただけでレオバーテックスを破壊したというのは信じがたい。というわけで、いくつか推測してみよう。

 

・レオの「ミタマ」はすでに不安定状態にあった。巨大な火球を維持すること、そして自らの炎から身を守る必要があった。見た目とは裏腹に「ミタマ」は脆かった。友奈が「ミタマ」に触れた時、火球の安定性は崩壊し、それが爆発の引き金となった。レオバーテックスは自らの爆発力によって破壊された。友奈はその最初のきっかけをつくっただけだった。

 

・友奈が「ミタマ」に触れる時、勇者服は失われていた。どうやってあの爆発から身を守ったのか? 精霊がどこからともなく沸いてきて友奈を守ったのか? いくつもの答えが考えられるだろうが、ひとつ確かだと言えるのは、やはり神樹がなんらかの介入をしたということだ。友奈が特別だったとしても、他の4人もあの爆発で無事だったのはおかしい。しかも、全員が花びらをつくるように寝かされていたというのは論理的に考えてもありえない。

 

神樹の介入

 

・旧勇者システムを廃棄しようと決めたのは神樹だった。上記でも述べたが、身体機能が戻るのだとすれば、大赦が隠す必要はない。大赦にはシステムを変えることはできないのだろう。


・東郷の自滅行為でさえも旧勇者システムを変えることはできなかった。その破壊意志が(神樹にとって)新たな災害に変わりうるのは時間の問題。だから、勇者システムの変化は避けられないことだった。


・では、どうやって勇者システムを変えるのかという疑問がある。そこで登場するのが友奈だ。彼女は同世代のなかで最も高い勇者適正がある。例えば、2話ではスマートフォーンのボタンを押さずに変身したし、12話では根性だけで満開をやってのけた。友奈は希望に溢れ、勇者であろうと強く望んでいた。友奈が勇者でい続けることは理にかなっているし、彼女を中心に新しいシステムの萌芽が芽生えてもおかしくはない。

 

新勇者システムの特徴(更なる推測)

 

・旧勇者システムと違って、戦いの際は身体と魂は別々になる。
戦いに向かうのは魂だけである。


・友奈の身体は、魂が戻る先の神社/祭壇のようなものである。思い出して欲しい。これまで、戦いの後はいつも学校の屋上に戻ってきた。それはそこに神社/祭壇があるからだ。園子が東郷と友奈を自分の元に呼んだこともあったが、あそこも壊れた橋の近くに神社があった。


・友奈の身体はいわば供物のような扱いになっているのではないか。戦いがない時、身体の使用を許される。すると、2つの問題が解決される。

 

1.勇者がたったひとりだと、火力不足が懸念される:全身を供物とすることで無限に満開が行え、火力不足は解消される。


2.
勇者の反乱:ある程度、身体が機能していれば友達と時を過ごすのに問題はない。友奈と後輩勇者も反乱を企てようとは思わなくなるだろう。だが、友奈の身体は完全に回復しているわけではない。これが次のポイントになる。

 

友奈の身体は全快していない。
単に機能性を付加されているだけ。


・旧勇者システムでは、四肢に問題がある者は戦いにおいて、動きの補助がされる。


1.
東郷は脚の麻痺にも関わらず、戦闘中に移動が可能である。


2.
「太陽」との戦いで、片腕/脚、両目、両耳が機能不全に陥った夏凛は(リボンのようなものを)巻きつけて登場し、一撃を食らわせた。夏凛が欠損を生じたのは変身中だった。

戦闘中の身体サポートについては園子にも同じことが言える。寝たきりの彼女ではあるが、21体の精霊を使う勇者として温存されている。変身後に動けなかったら、そもそも勇者として期待されない。


・友奈の身体はこの延長のような状態なのだろう。戦闘に関して必要な部位に限られているため、味覚のサポートは除外され、その補助的な装置(リボンのようなもの)はないのだろう。

 

まとめ

・新システムの下では、時間は止まらない。むしろ、流れが遅くなっている。
 

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・昏睡にあった時、友奈は東郷の開けた壁が修復されるまでの間、バーテックスと戦っていたとしよう。ここから3つのことが説明される。


1.
どうして身体が目覚めた時、疲労していたのか。


2.
戦っている間、どうやって友達の声を聞いていたのか。


3.
部室で風が軽く触れただけで痛みを感じたのはなぜか。

 

・魂の状態で戦うので、補助装置は魂にセットされる。それは見えないし、身体で感じることもできない。だが、身体機能のサポートは(現実で)行われているので、バーテックス襲撃のアラームを友奈だけが聞くことができる。


・補助装置は戦闘中だけ効果が現れる。ということは、友奈の魂はいつも戦闘態勢にあって、すぐに戦闘に対応できる。友奈の魂は永遠に勇者形態である。


結論

思い切った推測を並べ立てたが、ここから(個人的に)別の見方ができると思う。エンディングは単純なハッピーエンドではない。そこに考えてみる価値はある。友奈は人知れず戦っている。ハッピーエンドを額面通りに受け取るならば、友奈は視聴者の知らないところでも戦っているということになる。

 

Yuuki-Yuuna-revival
 一緒にいるよ。ずっと。
 

私達は騙されているとしたらどうだろうか。ちょっと考えてみて欲しい。東郷、風、樹、夏凛がハッピーエンド―つまり友奈が回復して、世界は救われた―と信じているように、視聴者もまたそう信じ込まされているのだとしたら? 私達全員は騙されているのでは? 

誰に? もちろん友奈にである。全エピソードを通して、友奈の行動に騙されてきた。友奈は言う。全部大丈夫、なんとかなる! 友達を心配させないように。友達が罪を感じないように。なぜなら、友奈はひとりで戦っているからだ。大丈夫、と元気に言う友奈の表情/言動をそのまま受け取ってしまうなら、私達は彼女に上手くごまかされているのかも知れない。

 

yu-12-14
嘘じゃない!


言いたいことは以上です。みんなはどう考える?書き過ぎたかな? 
みんなの思考訓練に役立てればいいけど。

 
[以下、スレ主に対するコメント] 
 

mcpw

「結城友奈は勇者である」と題されたこのアニメは12話で最も効果的に響いてくる。そして、彼女たちの劇のタイトルは「明日の勇者へ」である。実際、友奈に言及していると言ってもいいと思う。鷲尾須美たちを含む前勇者が「昨日の勇者」なら、勇者部は「今日の勇者」だろう。これからの戦いを友奈だけがするなら、まさしく彼女は「明日の勇者」だ。


スレ主

劇はかなり重要な要素だろうね。
そうじゃなかったら、エピソードの最後に尺を取ったりしないだろう。

 

BanjoTheBear

エンディングはこういうものだと思っている:友奈と勇者メンバーが倒した凄まじく巨大なバーテックスは神樹の要求を十分に満たし、それは「捧げた」供物を返させるほどだった。ハッピーエンドはこのアニメが目指していたものだろうし、ぴったりだと思う。世界にはまだ問題があるが、それぞれ友達同士助けあうことで乗り越えていくのだろう。


これに限ったことではないが、自分の意見だって100%間違っているだろう。もっと多くの情報と設定が明らかにならないと、すべてを正確に述べることなんてできない。でも、解釈が開かれたエンドというのは、こうしてたくさんの意見交換ができるという点で嬉しいね:3

投稿してくれてありがとう。興味深かった。

 

スレ主

感謝感謝。haha

公式発表なしでは、全部ただの推測に過ぎないよね。

供物のことは概ね同じ意見。12体のバーテックスを倒したし、最終話では6体以上も倒しているわけだからね。勇者としての役目は完全に達成したといっても過言じゃないだろう。

不穏な結末に解釈したのは、あまりにも幸せな終わり方だったから。

 

JM15

戦いの後、神社/祭壇のあるところに転送されるなら、劇の舞台に戻ってはこれない(屋上に戻る)よね?
 

スレ主

勇者システムの変化という推測に落ち着いた。でも、この辺に関してはどれも根拠は不確実だからね。


JM15

まぁ、もしかしたら友奈はポケットに持ち運びできる神社(キーホルダー、小さな模型)を入れているかも知れないよね:P

 

RunningChemistry

友奈のあれは*カタレプシー(強硬症)みたいなものかと思った。

 

(*受動的にとらされた姿勢を保ち続け,自分から元に戻そうとしない症状。統合失調症の一種や心因性の精神障害などで見られる。コトバンク引用)


okyeron

もうひとつ考えてみた。

神樹様(バリアに包まれた世界/結界世界)は、バーテックス破壊によって放出されるエネルギーを源にしている。「太陽」を破壊した時、莫大なエネルギーが神樹に行き渡り、供物の返還、壁の修理、勇者システムの(改良)修正を一度にすることができた。


スレ主

それもありそうだけど、都合が良すぎるかも知れない。


reader30891

だけど、レオ/太陽が破壊された時、神樹は極彩色に輝いたよ。

 

dr4conianlaw

可能性として、友奈の最後の満開は通常のものではなかった。いわゆる完全満開によって、友奈は神のようなものになった。置き去りにされた身体は、花が実を結んだことの反映。(劇中では、友奈だけが実をもぎ取られた「植物状態となった)


最終的に友奈が戻ったのは、降神術みたいなものだ。友達(東郷)の熱心な「祈り」と樹が贈った押し花としての「捧げ物」が、友奈を一種のアバターとして使う力をつくりあげた。


スレ主

勇者とバーテックスは花と星に関係しているようだ。

・ホシトハナ(星と花)-ゆゆゆOP

OSTに収録されている曲も星と花に関したものが多い。


dr4conianlaw

勇者メンバーが花にそれぞれ相関関係があるなら、やはり花を咲かせる以上のことをやってのけたというのはひとつ言えると思う。


reader30891

友奈の最後の満開のシーンでは、背後に神樹様が直接現れた。

 

Fujikawa28

昏睡中に友達の声が聞こえていたというのは考えすぎだと思う。昏睡ではなくて、友奈の感覚はちゃんとあったと思う。だけど、目も含めて身体を動かすことはできなかったんだ。それと、長時間同じ姿勢でいれば、身体がコチコチになって、風の軽いタッチでも痛く感じるだろう。身体は回復していたので、完全に目覚めたあとは、ほどなく入院生活から解放された。全員が病院に集まるシーンを加えなかったのはそのせいだ。

でも、スレ主さんの考えも良いと思う。


スレ主

想像力の訓練みたいなもので自由に書いたから、そこかしこに間違いが散見されるだろうね:)

あなたの説明も「合理的な解釈」として合っていると思う。自分としてはあの終わり方に見た目以上の何かが見いだせないかなと思ったんだ:P

 

-MaJiC-

うどんのシーンを観返した。そうだね、どっちとは言えないな。あえて言うなら、友奈がびっくりしたのは久々の味覚を感じたからだと思う。それで元気付いてガツガツと食べ始めたんだ。白い歯を見せてニッとしたところは本心でそうやっているように見えるしね。だからやっぱり、僕は友奈の味覚が本当に戻ったという意見にしておくよ。

友奈が目覚めて言葉を言う前に落ち葉が風で吹き上がったところは、友奈に向かって「花びら」が「落ちて」来たと思ったな。

 

STILTS

『結城友奈は勇者である』はいろいろと考えさせられた。
言いたいことはロードオブザリング(映画)のセリフに尽きる。

 

フロド

僕にはできないよ、サム。

 

サム

ええ、ひどすぎます。ここにいること自体が間違いです。でも、ここにいる。

まるで、偉大な物語の中にでも

迷い込んだような気分です。

闇や危険が一杯に詰まっていて

その結末を知りたいとは思いません。

幸せに終わる確信がないから。

こんな酷いことばかり起きた後で

どうやって世界を元通りに戻せるんでしょう?

でも、夜の後で必ず朝が来るように

どんな暗い闇も

永遠に続くことはないんです。

新しい日がやって来ます。

太陽は、前にも増して明るく輝くでしょう。

それが人の心に残るような

偉大な物語です。

子供の時読んで理由が分からなくても

今ならフロド様。

なぜ心に残ったのかよく分かります。

登場人物たちは

重荷を捨て、引き返す機会はあったのに帰らなかった。

信念を持って

道を歩き続けたんです。

 

フロド

その信念って何だい?

 

サム

この世には、命を懸けて戦うに足る

素晴らしいものがあるんです。

 

このアニメは古典的なお話だ。それが古典的な悲劇に変わっていく。でも、それは上澄みの流れ。根っこのところでは一本の芯が通っている。勇者/英雄の物語だ。サムのセリフにあるように、偉大な物語では勇者/英雄は楽な暮らしなんてできない。闇と危険に満ちたところで地獄の業火をくぐり抜けなければならない。しかし、勝利の先には輝く日常が待っている。それは永遠ではないかも知れない。でも手に入れる価値はある。それを結城友奈は教えてくれた。

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「大切だと思えば友達になれる。互いを思えば何倍でも強くなれる。無限に根性が湧いて来る。世界には嫌なことも悲しいことも、自分だけではどうにもならないこともたくさんある。だけど、大好きな人がいれば、くじけるわけがない。諦めるわけがない。大好きな人がいるのだから、何度でも立ち上がる。だから、勇者は絶対、負けないんだ!
 

"You can be a friend to anyone you care for. You can be many times more powerful if you care for each other. You'll have infinite willpower. The world's filled with painful things and sad things and things you can't handle by yourself. But if there's someone you love, you'll never buckle. You'll never give up. There's someone you love, so you'll keep getting back up again! That's why a Hero never loses!" 


http://myanimelist.net/anime/25519/Yuuki_Yuuna_wa_Yuusha_de_Aru/reviews
http://www.reddit.com/r/anime/comments/2qgskv/spoilers_yuuki_yuuna_wa_yuusha_de_aru_ending/
http://www.animenewsnetwork.com/review/yuki-yuna-wa-yusha-de-aru/episode-12/.82624 

[管理人]

●お疲れ様でした。

吹き替え版も発売が決定していますね。

ボックスセット1巻は410日発売だそうです。(2巻は6月)

特典もあるはずなので、日本と同じく最終巻にはVNが付いてくると思います(た、たぶん)。放送後に公式情報がいろいろと開示され始めていますが、海外勢も同じ情報を手にして更に考えを深めてもらえるといいですね。その後、もし独立したスレがあれば翻訳記事にしたいと思います。


●記事について(蛇足です)
管理人は紹介屋さんみたいなものなので、中身について文句をいうのは避けたいのですが、考察みたいな記事も含めたのでちょっとだけ言葉を添えておきます。翻訳中は録画していた本編をちらちらと見ていました。翻訳しながら「?」と思った箇所も多かったです。でも意見は修正せずにそのままにしています。上でスレ主さんも言っているように間違い勘違いはたくさんあるでしょう。管理人はこう考えています。正しい意見を記事にしているのではなく、彼ら/彼女らの意見を記事にしているのだと。あまり押し付けがましくならないように留意しているのですが、文章だと受け取り方が人それぞれ違うと思います。もし目線が上で気に入らないな、と思われましたら、それは翻訳能力の不足によるものです。合っている合ってないではなく、お茶話のような感じでふんふんと読んで頂ければ幸いです :3



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